Hutoncover’s blog

きょうの出来事をまとめた私的ニュースです。

嵐の町 テンペスト

辺境の町 テンペスト、潰れた大手チェーン店を居抜きしてフリーマーケットが作られた。
コンビニもなく大手スーパーもない財政の余裕もないテンペストは、もはや町の中で物を循環させるしかなくなり、クラウドファンディング(町民の寄付)によって設立された。
フリマの設立は町の勢力図を変えた。
最初に起こったのはテンペストのマドンナによる市場の独占。
テンペストのマドンナとは当町比では絶世の美女のことである。
彼女が出品した商品は市場の数倍の価格だとしても、ファンたちの手によってすぐに売り切れになる圧倒的な人気を誇り、テンペストの金は彼女に集中した。
町の支配者となった彼女は調子に乗りに乗って隣町にも手を伸ばした。
がしかし、当町比では絶世の美女でも人口の多い隣町では美女程度に収まる。
テンペストのようにはうまくいかず、自分の美貌に絶対の信頼を置いていたマドンナは意気消沈し支配者の座から降りることになる。
マドンナの次に現れた支配者は都市部からやってきた早期リタイア組の夫婦。
夫婦は株取引などを行うディレッタント
資産が多そうなことからテンペストビルゲイツとも呼ばれる。
夫婦が扱う商品は町では見かけない珍しいものばかり。
人類の叡智 Amazonを超える品揃え。
これだけにとどまらず夫婦は株取引関連のオフラインサロンを開き、隣町にはオンラインサロンを展開。
まさに圧倒的な力
この支配者を超えるものが現れるのか!?と思われたが、
金を吸い取れるだけ吸い取った夫婦は見切りをつけ、他の町へ移住してしまった。
そこから町の財政悪化 過疎の加速化 町の合併化
まるで嵐が襲ったかのようにテンペストは消えた
終わり

無知で無謀なターザン

走り出す、駆け出す、踏み出す。
大きく跳躍し数メートルの溝を超えて、勢いままに転げ込む。
私は擦り傷の痛みに顔をしかめながら体を起こす。
目の前には、手つかずの自然が広がる大自然が広がっていた。
コンクリートジャングルで育った私には自然豊かな森の色の光景に目がくらみ、
一瞬目を瞑ってから目を開く、そこには揺らぐことのない現実として、大自然は悠々と存在していた。
目の前のものが現実だという実感が興奮を生み、私は思わず「あーーああーー」と昔見たアニメの真似をした。
テンションが上がりに上がった私は自然の中へ飛び込む。
興奮のあまり植物のトゲが刺さったことにも気が付かないほどに
何も考えずあてもなく走った
しばらく歩いていくうちに気分は落ち着き、体は水と食料を求め始めた。
私は道中で見つけた川から水を飲んで喉を潤したが、問題は食料であった。
どれが食べれるのかイマイチ分からず、探し求めた末に私は赤い木の実を見つけた。
赤い木の実はどことなくネットで見たリンゴに似ていたので大丈夫だろうと思って食べてみるが酸味が口いっぱいに広がって食えたものではなかった。
川で口を漱いでも酸味が口に残り、食欲は失せてしまった。
気分も下がり、森を一日中探索し疲れ切った私は適当に眠りついた。

眠りについた体をかすり傷から入った破傷風菌、トゲに含まれる神経毒、川の水の寄生虫、木の実の菌が駆け巡って攻撃する。
腹痛と高熱で目が覚めた私は原因が分からない痛みに苦しみ、死に恐怖するしか出来なかった。
時間が経つごとに、全身を蝕む痛みは酷くなっていく。

どれくらい時間が経っただろうか、指一本さえも動かす気力体力はない

意識が遠のく、めのまえがまっくらに……

死体となった無知で無謀なターザンの肉体は瞬く間に大自然に住む者たちの糧になっていく。
彼は死んで初めて自然に溶け込むことが出来た。
おわり

夕暮れハロウィン


日曜日の塾を終えて疲れていた僕は通りがかった公園のテラスに腰を下ろす。
日曜日だが夕暮れのためか、遊んでいる子は見当たらない。
僕はリュックに入っていた最後のおやつを食べて、ふーっと一息つく。
今日始めて呼吸したような気がする。
落ち着いた僕を静かな公園の雰囲気と疲れが眠気を誘う。
家にも帰りたくないしと僕はリュックを枕にして寝始めた。

「勉強しなさい。あなたのために言ってるんだから」母は口を尖らす。
「まだまだ足りないな。ちゃんと勉強しているのか?」父は新聞を見ながら僕の顔を見ずに言う。
うるさいうるさい。何遍も言うな。いつも同じ事ばかり。

はっと目が覚める。嫌な夢を見た。
憂鬱な思いを振り払うように立ち上がって辺りを見る。
辺りはすっかり真っ暗になっていた。
「ヤバイ!。こんなに寝るなんて、帰ったらなに言われるか。嫌、あいつらの事なんかいい」
現実から逃れるため僕はあてもなく歩き始める。

月光りだけが照らされる町はいつもの町とはまるで違って見える。
非日常的光景は嫌な日常からの解放を促す、そうだ今の僕は誰にも止められない。自由だ!
久しぶりにこんな楽しい気分になって嬉しくなってきた。

しかし、しばらく歩いて疑問が浮かぶ。
「んん?街灯ってこんな少なかったっけ?」
たしかに町はずれの公園の近くは街灯が少なった気がするが、
今のところ、歩いてきて街灯が一つも見かけていない。
おそらく月明かりがなければ完全な闇だっただろう。
そう思うと急に不安になり、辺りをキョロキョロと見回す。
町はまるで闇に溶けて消えたかよう思える静さ。
僕は慌ててスマホを取り出す。スマホの光は弱々しいが、ほんの少しだけ不安が和らいだ。
スマホの時刻は19:15を示し、マップの位置情報は僕が住む町を表示しているが、周りを見ても闇ばかりで一致しているようには思えなかった。
不安がどんどん大きくなっていき、さっきまでの楽しい気分は完全に消え失せた。
今の僕にあるのは闇への恐怖。
とりあえず誰かに助けを求めようとスマホの連絡先一覧を見る。
父、母、テンペスト塾、学校担任、一覧を見て、無言で110を押す。
だが電話は繋がらない、コール音すらもならず僕は困惑した。
仕方なく両親にLINEを送ろうとするが、こちらもメッセージを送信できない。
「なんで位置情報は分かるのに、こっちはダメなんだ?」
困惑と恐怖が入り混じってゆく、このままではいけない。
落ち着くためにリュックから水筒を取り出し、少し飲む。
冷たいお茶が体を巡って頭を落ち着かせる。
このまま、あてもなく歩いても疲れるだけだ、
現状を把握するために高い場所に行って、辺り一帯の状態を把握するとしよう。
目標が出来たことで幾分か気分がマシになった。

しばらく歩いて、高台に着いた。
高台から町全体を見てみるとポツポツと淡い明かりが見える。
闇だからの世界でようやく明かりが見れたことに喜んだ僕は
誰かいるのかもしれないと思い、明かりの方角へ向かい始めた。

一番近くの明かりまで歩き続けて着いた僕は、後悔をする
明かりの正体は燃えたカボチャだった。
ゴウゴウ燃えるカボチャから美味しそう匂いがするが状況が異常だ。
現在の状況に僕が困惑しているとカボチャがガタガタ震える。
そして
「トリックオアァァァァァトリートォォォォォォ」カボチャから絶叫が迸る。
「トリックオアァァァァァトリートォォォォォォ」カボチャが僕へ向かって動き出す。
「あああああああああああ」僕は思わず叫び、その場から逃げ出した。
逃げ出す後ろで先程の叫びが幾層にも重なって聞こえる。
逃げて、逃げて、逃げて、こけて顔から倒れ込んだ
「ほんとなんなんだよーーーーあああああ」
突っ伏しながら泣き叫けび狂った。
「あーあーあー」口からため息と気力が抜けてゆく
もうなんなの、疲れた、なにもしたくない、もうなにもしたくない。
僕は立ち上がる気力もなく突っ伏し、スッと意識を失った。


「坊ちゃん、そんなとこで寝たら風邪ひくわよ~」
声が聞こえる、ポワポワとした穏やかな声。
「あら、もしかしてお腹減ってるの?はい、どーぞ」
顔に冷たいものが触れ、思わずピクリ、口に甘味が広がっていく。
「美味しいでしょ~。うちで作ってるトマトォ」
眼を開けると目の前に自慢げなおばちゃんがいた。
「えっと、ありがとうございます」僕は状況が飲み込めないまま反射的に礼を言う。
いいのよ~と彼女はニコリと穏やかに笑う。
あまりにも穏やかな笑顔で、あの出来事は…夢?、たしかに僕は疲れていたけども。
「あら、リュックから和菓子が零れてるわよ。昨日のハロウィンでずいぶん貰ったのね~いいわねぇ私の子供の頃もあったらよかったのに」
「……ああ、そういえば昨日は10月31日でしたね」そんな行事があったなぁと思う。
ん、和菓子?なんで和菓子がリュックに?
僕は訝しげにリュックを開く。
すると中にはギッシリずっしりと隙間なく和菓子が詰められていた。
狂気的な執着を感じ、背筋に冷たいものが走る。
なんなんだよ、これ、まだ悪夢は終わってなかったのか……。
僕は不安になってスマホを確認すると両親の不在着信とラインのメッセージが溜まっていた。
すぐに両親に電話を掛ける。
「あんた、今どこにいるの!!!」「おい、今までなにをしていた」
両親の焦りと怒気が耳が痛くなるほど伝わる。
気が付けば、涙を流れていた。
ああ…悪夢は終わったのだと
僕は日常へ帰ってきたのだと。
「あら~大丈夫?坊ちゃん?」
「はい!大丈夫です!ありがとうございました」少し心配げなおばちゃんに笑みを返して言う。
帰ったら色々言われるだろうなぁ~
そんなことを思いながら、僕は遅くなった帰宅へ歩き始めた。
おわり

 

アニメ「ダンガンロンパ」が11月5日(金)まで無料公開

ダンガンロンパ10周年を記念して
アニメ「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation
ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」<未来編><絶望編>が
期間限定YouTube全話無料配信しております。

ダンガンロンパとは

ダンガンロンパとは超高校級と呼ばれる突出した能力を持った少年少女が通う学校「私立希望ヶ峰学園」を舞台としたデスゲーム&ミステリーサスペンスゲームです。

最初に見るなら「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation

ダンガンロンパが初めての方は今回のことを機に見てみたらどうでしょうか?
初めは「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」がオススメです。

逆に「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」<未来編><絶望編>はゲームの方をしていないと話についてこれないですので注意です。

↓「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」前編

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↓「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」後編

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↓「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」<未来編>前編

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↓「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」<未来編>後編

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↓「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」<絶望編>前編

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↓「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」<絶望編>後編

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おわり

最期の晩餐~紫芋ドーナツ~

「怪獣警報!怪獣警報」街中にサイレンが鳴り響く。
そんな中、ドアが閉まる。私の眼前で
さも当然とばかりにしまったドアは「封鎖中」と無常で無機質なメッセージを表示する。
あっけにとられる私をよそに避難用の電車は動き出す。
無人のホームに一人置いて行かれた私、先程よりも近づきつつある破壊音。
私の頭の中を様々な情報、考えが走馬灯のごとく目まぐるしく廻り回って、その結果は悟りを開く。
悟りはカバンに入れていたお昼ご飯用に昨日買った期間限定の紫芋ドーナツの存在を思い出させてくれた。
おもむろにカバンを漁って件の紫芋ドーナツを取り出す。
カバンの荒波に揉まれて少しへしゃげていた紫芋ドーナツは不格好、だが最期の晩餐にはちょうどいいかも。
一口ほおばる、紫芋の匂いが混じった甘味が口に広がる、美味しい。すべてを灰燼に帰す破壊の音が一歩近づく。
一口ほおばる。町のシンボルタワー「テンペスト」が崩れ落ちてゆく。
最後の一口ほおばる、地面が揺れて食べにくいけどしっかり完食、ごちそうさまでした。下にいる小さなモノを認識すらしていない無慈悲な足が駅に落ちる。
終わり

今週見たホラーボイロ劇場をご紹介

今週見たホラーボイロ劇場を5つをご紹介いたします。

耳鳴り

音の演出がよく出来ていてリアリティがあります。

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【VOICEROID劇場】死者からの電話:前編【合作】

ホラーとミステリーの要素を上手く仕上げた一品

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新世界へ

仮想現実と動画を上手く組み合わせたSFホラー作品

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ゆ怪談 前編

何気ない日常が徐々に恐怖が染め上げていく流れが良いです。

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私は自由など求めていなかった。【プレポスト合同企画】

他の動画には独特な世界観が魅力

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おわり

ApexLegendsのアッシュのスキルを予想

あと20分ほどで新シーズンのトレーラーが公開されます。

その前に予想をここに記載します。

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ApexLegendsのレジェンズたちが持つ能力や技術は同じ世界観のタイタンフォール2で登場したものがあります。
例えば、レイスの虚空へ入るスキルはタイタンフォール2に登場するローニンというタイタンのフェーズダッシュと同じ技術が使われております。
それ以外にもヒューズのナックルクラスターはノーススターのクラスターミサイルに酷似していたり、ジブラルタルのガンシールドはリージョンのガンシールドにいたってはまんま一緒です。

このことからアッシュはタイタンフォール2では登場機体のローニンから何かしらの能力を持ってくるのではと思いました。

2021年10月21日時点の情報ですでにアッシュは剣を所持していることが分かってるので、ローニンの電撃を飛ばす攻撃「アークウェーブ」や銃弾を弾き被弾を減らすソードブロックをアッシュが使うのでは?と予想します。

youtu.be

おわり

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